2016年10月23日

無言の答案用紙 plus シグノ307とジェットストリームの互換性

Gmailに無言の答案用紙が送られてきた。
ただ答案用紙の写真がある。
答案用紙は中間試験の教科の枚数だけある。
答案用紙には答案が書かれている。
丸や丸に届かない印が朱いインクで書かれている。
写真はカラーで赤のサインは答案よりも目立っている。
メールには文面がない。
写真だけのメールだ。
これが文字通りの意味においての写メール。
0点から100点まで程度の差があるにすぎない。
肝心なことはそこに根性が見えているかということ。
答案に力がこめられているのかということ。
精一杯書かれているのかということを読み取ろうとしてみる。
文字がいっぱい書かれている。
読みやすい文字と読みにくいメモが混在している。

plus
シグノ307はすべるなめらかペンでめっさ書きやすい替芯だ。一度描いてみるとかすりがまったくと言ってよいほど出ずジェットストリームもsignoスタンダードをも凌駕する滑らかさと書きやすさとに驚いて空いた口がふさがらないとはこのことだ。名前は207の上位互換みたいだしsignoのままだが、ナカミはまるで別物。ユニボールシグノ307のとくに0.38はこの細さのペンとして極上である。

かーかーかーの三拍子揃った鹿児島のイチロー、ムネリンみたいなペンだ。

かすれない。斜めに倒してもかすれない。

書き初めからドバッと出る。

乾く。


チェストーーーーーーーーーーーーっ!

「セルロースナノファイバー(CNF)」をゲルインクの粘度調整剤として配合するだなんて、秘密を知って驚きは倍増。

しかもジェットストリームやシグノRTなど多くのペンと長さが同じためいわゆる替芯としての互換性がある。
ジェットストリームを入れて使っていた木軸ペンにシグノ307を入れるようになった。そのときだ、ヴォクが沼から抜け出したのは。右利きの人には十分の速乾性と言える。左利きでも書いてみたが左書きにはこの乾き方は不十分である。

深い深いインク沼だった(過去形で)。

エコな軸なしの替芯があるのがうれしい。
その名前は、ゲルインクボールペン替芯/リフィル UMR-85E ユニボールシグノ307(0.5mm)【青】 UM - 。
細字好み用に0.38があり万年筆のような書き味

307、307、30、30、307(3、3、7拍子の感謝の応援歌を歌いながらフェイドアウト)。



2014年08月24日

過去問演習授業にて

だめよー、だめだめ。ヴォクです。

ヴォク、また失敗して。
きょう扱う年度と1年ずれた年度を用意してしまった。
気がついたのは第一問の問題文を音読した瞬間、子供が「あれっ!」と発したときという。

これで授業をするのはA5のルーズリーフをA5のシステム手帳(革)に収納するくらい無理がある。

結局急いで問いて、準備したがまあまあにもならなかった。
あー。このエラーは初だ。(いや、言い訳にならんから)

手書きでないものや去年までの古いもののコピーならいくらか準備があるのだが、今年ものの手書きというところに意味がある。

シュミット社の、『easyFLOW 9000』のブルー、太さはMとF芯でA5のルーズリーフに書くというのが光の過去問研究所のこだわりなのだ。マイブームなのだ。(その後は子どもには関係ないが、スキャン→PDF→プリントアウト→カールの穴あけ→革の手帳にストック→次の年に解くときに再度手書きで解いて→スキャン→以下同様。10年分から30年分程度が常時継ぎ足しされながらよい解法で保存できる。(念のためipadminiにも保存しているが、そのiPadもA5の革手帳に収納しているので意味がないという。てかiPadminiはA5サイズで設計されているところがいい。このサイズがヴォクにはいちばん使いやすい。顔に落ちてもいたくないし。念のためのまた念のためでdropboxに全部保存しているのは言うまでもない。))

気をつけよう。
準備としてA5の両者は互換性があるようにカール君に手伝ってもらうことにした。(そっちかっ!)
6穴パンチ・多穴パンチは光の七つ道具(前にシリーズで書いた)。パンチ佐藤なみのパンチ力は欠かせない。

カール社のカッターの斬れ味はルパンに出てくる剣を使うあの方のそれに迫っているに3000点。

またつまらぬ物を斬ってしまった。

光のプリントは全部A4で統一している。
子どもがカールでパンチして整理しやすいように統一してというこだわり。

ノートはA5で統一している。
実際にはプリントやコピー用紙もA5で足りることが多いのだが、そこはまあ統一のための統一だ。

プリントだけで2種類あってノートだけでも2種類あったら4パターンもできてしまって整理しづらい。

それでいてノートもプリントもA4だとインプットとアウトプットの区別がつきにくい。

そこでインプットはA4で、アウトプットはA5でコンパクトアンドディープにいこうかなー、って。

あ、カールのおじさんみたくカールカール言ってるが、『オープン工業 6穴パンチ(移動式)』も手帳の穴あけ用に使っている。穴あけ位置スリーサイズのチェンジができる上、斬れ味抜群ですごく助けられている(安いのに刃が強い)。
硬式と軟式の両方使えるラケットみたいな便利な選手、とレビューしとこっと。

レビューついでにA4のコピー用紙からA4のルーズリーフをつくるのに1号機をずっと使ってる。『カール事務器 グリッサー SP-30N』は7年間手入れなしで使っているが斬れ味がまったく落ちていない。

いったい何万枚使えるのだろう。

というわけで、問題の年度をもう間違えないぞと言い聞かせながら退散。
ほなね。

(「花の匂い」ブログの記事で文字サイズが後で読み返すと小さくなっているところがよくあるが、iPhoneのseesaaアプリで書いているとたまに自動でなる。なにもひそひそ声のつもりで書いているわけじゃーない。
面倒くさくてそのままアップしているという次第。と、ここに書いて今度原因を調べてみようかな。まあ、最近のPAD端末は拡大縮小機能がついているので気にならんと。)

よいものは3回書くがモットーだが、「オープン工業 6穴パンチ(移動式)」については今回がまだはじめてのはずなので近いうちに別のエントリーをしようと思う。

A5のシステム手帳を使っている方は多いと思うので何を今更だが、A4を半分に折ってパンチして挟んで(A4折りたたみ式の方がA5単独よりも強度確保によい)、手帳に過去問30年分を持ち歩く光みたいな人はそこまで多くないかと思うので。

ついでにお気にの革手帳と手入れ道具の記念写真でも掲載できればいいかなーって。

きょう、子どもに聞かれた。
「せんせーは5教科全部を教えてくれますが、どれが得意なのですか?」と。

むかし受験生だった頃、東大入試では数学と英語がほぼ満点だった。

得意なのは独学の仕方の指導。
教科指導もさることながら、そこにフォーカスしたい。



2013年12月14日

勉強にはボールペン(3)〜ボールペンとかけて、記憶ととく。 そのこころは、

高校生が76週で1000文を覚えた(エクセル君しらべ) 。
努力家だ。


ヴォクが伝えている独学暗記術(名前はないので仮にそういうふうに呼ぶとする)の話。
初回に文を3つ作ってもらって目の前で暗記してみせるということをしている。
連想記憶術もイメージ記憶術もまだつかわず青ボールペンだけをつかっている。
実際は青ボールペンでなくてもいいのだが「ちちんぷいぷいのぷい」とか「いたいのいたいのとんでいけー」みたいな儀式で。

やることは3つだ。
余計なもんをいれて4つか。


どうでもいいことだが、ボールペンとすごいノートのシリーズだけアクセス数が普段の1.5倍くらいある。ブームなのか。
ボールペンについてならいくらでも書けるぞよ。いや、55回くらいならいけるかも。
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てか、書きたい。


ほないこか。

1、 覚えたい語句に「青ボールペン」か「青ペン」か「オレンジ蛍光ペン」をぬる。
(どこが大事か脳にたたきこみながら読むことができる、20回読むと脳への叩き込みが変わるからペンは引くべき。)


2、立ち上がる。(座っていると腰がいたくてのぉーーー)

3、青ペンを含む短めの文をまるごと覚える。あえて短文で覚えると語句が覚えやすくなる。
ワードで覚えるよりも文の中で文ごと覚えるのはかんたんに言うなら「物語性」ができるため記憶に深く根ざすから。

4、そして3つの短文を同時に憶えるまで覚える。あえて1文でなく3文を繰り返し同時に3つ上から順に言えて下から順に言えて中から順に言えたらインプットは終わり。(座らずに次のサンセットに移る。)

1文でなく無関係の3文にするのは、あえて無関係の文2つでサンドすることでわざと記憶を妨害すると、脳が危機を感じてくれ負けじとそのひとつの文を覚えようとしてくれるから。結果一挙に3文覚えられる。
こっちは命名している。
サンセット勉。よかったらどうぞ(ポンと差し出して)。

15時間以内に再チェックをかけるとなおよい。長期記憶へ移行させたいため。
青ボールペンの語句が言えるかな。

(ここで一句)
ボールペンとかけて、記憶ととく。
そのこころは、どちらもよく、
な・く・な・る。(タッキーアンドつばさ風 いやなんとなく)
(ヴォクはボールペンは絶対になくさない。ヤマトマンさんやヤマトウーマンさんが腰につけるズクのような革のペンケースの決まった場所にしか収納しないから。)

ポイントは一つしかない。
言えるまでやめないというのと、ストップウォッチかタイマーか腕時計か電車が駅に着くまでの時間で制限時間を設けるということ。
つぶやいて自分の耳で聴くとかダビングして自分の耳で聴くとか口ずさんで口で覚えるとか目で見て視覚で覚えるとか最低でもこの3覚は使っておきたいところだ。

25分で15文くらいになったらレベル3。

速度は毎日伸びて行くので新しいところをやるときはきょうは1文のばすぞーなんて気持ちを入れてからはじめてみるといい。

暗記には制限時間とスピードが大切というお話。
(ペンの色は好きな色や種類が効く。テンションが違うから。300人近く1学年にいる学校で1回を除いて他ずっと定期試験で学年1位をとり続けているある中学生の教科書は大事なところが黄色蛍光ペンと赤ペンのコラボになっている。なんでと聞くと「好きなんです」と彼は言ってた。さらに覚えていなかったところにはオレンジさらにピンクとどんどん上塗りされている。ここは好きとかでなくてすごい工夫だ。何回も塗られてるところは脳が覚えたがるだろうから。)

(脱線) 青ペン,記憶,と言えば、『速読英単語』必修編の第2版は重要語が青太字であり第4版では赤太字である。どちらの色の方が記憶が進むのかは実際にやってみたらすぐにわかる。
その違いは、チェックシートをかぶせたときに色が消えるか否かにある。
もっと大きな違いもある。

(参考) 暗記術はヴォク自身学生時代にいろいろためした。
このサンセット勉の手本にしたのは有名なシュリーマンである。
『シュリーマン伝』によると、シュリーマンは憶えるときに以下のことを心掛けていた。

(1)非常に多く音読すること
(2)決して翻訳しないこと
(3)毎日1時間あてること
(4)常に興味ある対象について作文を書くこと
(5)(4)で作成した作文を教師の指導によって訂正すること
(6)前日直されたものを暗記して、次の時間に暗唱すること

(つづく)

オキニのボールペン、ハカランダの「アカラン」(あー、やっぱ名前つけとるのね)
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山杢のタイガーウッド「赤富士」(杢が富士山やね)
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手入れは革ケースも木も同じもので「かわたつ」を使っている。料理だけでなく磨いてもうまい。
「長文読解の達人位」の「達人」シャチハタ印のネタ元になっていることは言うまでもない。
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「かわたつ」もミンクオイルも何もつけずにキョンセームでふくだけにしている木と比べると黒くなるのは早まっている。
色んな育て方ができるのもまたおもろい。








2013年12月12日

勉強にはボールペン(2)ボールペンとかけて博多ラーメンととく。その心は、

ボールペンとかけて、博多ラーメンととく。
そのこころは、・・・


計算エラーの多かった小学生の指導で実践しているほんのちょっとした工夫。
しかし効果絶大だった。




1、鉛筆でもシャーペンでもなく青ボールペンを使って書く。
当然消しゴムは使わないしボールペンは油性のパイロットA-inkであってフリクションではない。


2、間違えた答案に大きく赤ボールペンで×印をつける(間違い箇所を特定しオレンジ傾向ペンで塗ってむしろ目立たせる。エラーの原因を可視化。見える状態で残す。


3、間違えた問題の上に白紙を貼って解きなおす。ここももちろん青ボールペン。


これにより、集中力が身につき計算エラーが少なくなった。
スピードも上がって一石二鳥。

ボールペンと博多ラーメン・・・
そのこころは、中味が替えられる。


以上は正確さの方の話。

きょうは珍しく2段落構成だよ。
¶(←パラグラフと入力して変換してください。あーら不思議。)


¶2、
スピードの話。
沖縄出身の4人組で(←おいっ!)

速く、正確に解答することの入学試験への貢献は相当大きい。
野村克也さんも凡人達人の著書で書いていたが、単純作業がうまくできることが上達の道である。

同じ長さの答案を解答するにしても、もしかつての自分よりも10%速いスピードを持つことができるなら、その差異を活用し難問題を考える時間が10分ほど多く確保できる。
たったのこれだけで有利が生まれる。
文字を速く書けるだけで。

とくに東大入試の4科目は全教科全問題が記述式。
速く書けるようにトレーニングしておかねばならない。

センターのマークの速さも同様。
マーク専用の太い鉛筆は必需品。

さて速く書くには日頃最速で書くトレーニングを常にしておく必要がある。
ヴォクがやっていたてっとり早い方法は学校の授業中に教員が話す言葉を全部メモるというもの。
理解したいときは本当はメモる必要などないのであるが速記のトレーニングのため全部ボールペンでメモしていた。


倫理の教員は早口だったのでよいトレーニングになった。


(つづく)

ヴォクの母艦3

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こちらはワイシャツの小さめの胸ポケットにも入る小型の母艦。
普段使いの4色ボールペンがちょうど入ってそのまま胸ポケに入れられる。
かわいい(革だけに)。


オキニのA-ink搭載ボールペン紫檀の 「さざ波」(ケンデポで買った「ミンクオイル」でお化粧後)

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木軸万年筆のつやと香りはオレンジオイルが好き。
オイルが浸透して木にもいいかな。
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2013年12月11日

勉強にはボールペン(1)〜ボールペンとかけて記憶ととく。そのこころは、

ねこにゃ〜☆さん、みなさん、せーの、こんばん波〜〜〜っ(久しぶりにブダン塾で)!

文具部の活動休止が長くなってしまった。
再開しよう。

再開記念はシリーズ化がいちばん。
というわけで、ボールペンの話を55回にわけて書くとしよう。

初回は、ボールペンがどうして勉強にいいのかのざっくりとした話のポイントを6つ。

1、消さないボールペンだから効果がある。

(フリクションもいいのだがいったん置いておく(見えない箱とフリクションをすーっとどかしてからポイっhttp://www.pilot.co.jp/promotion/frixion/info/index.html#/home/)。)
小学校では相変わらず鉛筆しか認めないところが多い。
これはいささかも理にかなっていない。
鉛筆を使う時には人はいつでも消すことができるという安心感から、ときに油断した気持ちで勉強をする。
書き直しの可能な鉛筆/シャーペンを使っているので、脳の記憶もまた消しやすい状態でインプットしようとしている。
身体と精神は深いところでたしかに繋がっているのでこういう影響は実際に起きている。
勉強する最中の人間の意識は記憶の深さに影響しているのだ。
(小学校と反対に税理士に向けて勉強している人の間ではボールペンは主流である。税理士試験の要項にも黒または青と指定されておりペンが日常となっている。同じく弁護士の試験でも答案用紙に書く字は、太く濃いものが、採点する人にとって読みやすいだろうから、普段からペンを使う人が多いと聞く。)

2、きれいなノートを残すのは自己満足に過ぎない。

趣味としてはノート作りは楽しいし楽しければ気持ちも入るのでノートにはよい面もある。
しかしよいノートはページも多くなりナカミも濃くなる分、かえって見直しが何回もなされることを前提にしてしまう。
結果油断した脳はあとで見にきたときに覚えよう、またいつでも見られるから今はいいやと考えその素晴らしきノートのナカミをなかなか記憶してくれない。
はじめから紙に書いていつでも捨てられてしまうようにはかない状態になっているとしたら脳は逆に危機感を覚え、紙がなくなる前に覚えておこうと考える。本能的に。

間(あいだ)をとってルーズリーフも便利だ。
チェックして完全に覚えたらファイルから外して捨てればよく覚えてない始末のわるいことだけは一時保存としてバインダーにいれておけばよろしい。

3、太字の濃い色のボールペンがいい。

人間の書く文字はインパクトがあればあるほど覚えやすくなる。
かすれたような細い字は識別に無駄な労力を要するため手間がかかり記憶に入りづらくなる。
ボールペンの色と太さについても後ほど。

4、ざっくり(ジャパン)言おう。

もったいないからという理由だけで安いシャーペンの替芯とノートが手放せないのではないか。
本当にもったいないのは何時間も時間をかけたとしても知識が定着しない方のコストだ。
そのことを天秤にかけて筆記用具と紙は選ぶべきだ。

5、技術でも書いたが、ボールペンは速い。

シャーペンいろんな芯とフリクションボールペンと(あー、箱もどしたんだー)、ゲルインクボールペンと万年筆と水性ボールペンと油性ボールペン細字と油性ボールペン太字で同じ文章を書いてみてほしい。
油性ボールペンの太字はわるくない。
油性ボールペンの太字はわるくない。(呪文かっ!)
書いたことがあるのなら思い出してみてほしい。
たしかにボールペン太字でなら文字が速く書ける。

6、3色ボールペンのように、重要なところに線がひける

国語や英語など長い文章を読解する際に多色ペンが役に立つ。

次からは詳しく書くとしよう。
あ、パイロットの回し者ではありません。(と、文具部長樋口さんばりのお決まりのネタをあえて書いてから)ほなね。(全国のクルトガファンとフリクションマニアを敵に回しながら退散)
(それにしても、パイロットのA-inkというインクはすごい!)



(つづく)

さいごに忘れてた、
そのこころは、

き・え・な・い(滝クリふうに)


オキニのA-ink搭載ボールペン、ココボロの「ボロ」(名前も紹介)
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ミンクオイルでお化粧後のボロ
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2013年05月26日

持ち時間を増やす方法(2)

あれもほしいこれもほしいもっとほしいもっともっとほしい(ブルーハーツで)というのは人の常だ。

ほしければ全部手に入れたらよいが、準備するのに時間がかかる。
たとえば、数学の問題が解けるようになりたいとして入試に必要な250題をマスターするのに最低1000回くらいは解かなければいけない。

たとえば英単語をマスターしたいとして入試に必要な2000語をマスターするのにおよそ12000回くらい自分で練習しなければならない。

入試でほしい点数が決まっていて、入試で必要とされる水準も過去問からわかっていて本もノートも手元にある。

他に必要なものは本の知識を頭に写したい、身につけたいという願いと、それを実現するための準備と練習だ。

願うのに時間はかからない。いささかもかからない。
練習には時間を要する。まず何を身につけたいのか、テーマを定める。

ヴォクが知っている入試研究家でもっとも勤勉だったEくん(E君のことは何回かこのブログに書いた)は、たかだか数学の250題を3年間毎日解き24周していた。
そのひとつひとつはどれもハードな入試問題で初見で解くには20分くらいかかるものだったが、彼はそのどれも鉛筆が一瞬たりともとまることがなくまるで算数ドリルか掛け算九九でも解いているような速度でカッカッカッタッタッタッと1分くらいで書いた。
入試難問で普通は数学がかなり得意な人でも10分はかかるような問題を。

はじめて見たときの衝撃は今でも忘れられない。彼は3か月後の朝も6か月後の朝も毎朝それをクルクルとマシンのように解き続けていた。
全国模試の高得点者リストに掲載され続けたことは言うまでもない。

まず1題解くごとに練習時間を短縮できている。
1題解くごとに何分もの時間だけ、もっと速く解いているので、あまった練習時間を次の周回の練習や、他の教科の練習に回すことができる(時間を増やす方法1)。

次に同じ問題を練習しているので毎周回ごとに頭の中に解法のルールとパターン、発想、定石、解法のテクニックが整理されている。解くごとに頭の中で公式がすっきり整理されていく。
問題や解答は解いているだけなのにいつの間にか問題文も書こうと思えば見ないでかけるよとヴォクに話してくれた。
あー、いつのまにか暗記するくらい熟練したのか。
暗記しようとして憶えたのでなく考え続けるうちに自然と憶えるくらいになった。
それくらい何度も考え続けたってことなのか。

彼はクリーム色のルーズリーフに同じ問題を解き続けた。
もったいないなどうせ解けるのになんでルーズリーフに?とヴォクは思ったもんだが、いま思えば彼にとってそれは楽しい時間だったのかもしれない。
趣味になっていたのだろう。

問題文をチラと見る。
解答を書き始める。
とまらないまよわない、すすむすすむさいごまですすむ。

思考の速度で解答作業がすすむ。
あの手品を見せられた図書館自習メンバーの誰もがEくんのシャープペンシルに見とれた。真似をして数学がうまくなった。

得意ではないものも苦手ではなくなった。
Eくんのマジック。


ヴォクが高校生だった頃に使っていたのは土師師、藤田師コンビの『トレーニング(受験編)』というシリーズだった。
同著者らによる「標問(標準問題精講)」なども副教材だった。
テニスの先輩がたには山本矩師の参考書も数学超特急シリーズ全冊含め代ゼミのもの多数と大数たくさんなどいただいており調べる図書、サブ図書は充実していた。
自学自習のホーム図書(全問身につける本)としてはさっきの「トレーニング」シリーズを使っていた。「トレーニング」は黒大数同様、「解法を暗記する数学」と遠く離れたところに存在する参考書だったが、毎回感動しながら読むたびに感動のあまり暗記してしまうような書物であった。
両シリーズとも全部いまも書棚にありたまに調べることがある。


(つづく)

ホーム図書(当時)
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調べる図書(当時) 黒大数
いま学生だったら(学生みたいなものだけど)ホーム図書をフォーカスゴールドにするだろう。FG数学はおもしろすぎる。



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2013年05月23日

持ち時間を増やす方法(1)

部活との両立は自立型人間にとって最大のテーマとなる。話は何も部活動だけに限らない。ひとはいつだってたったひとつのことをしていられるほど暇にはならない。なぜなら余暇はエネルギーを生み出し活動意欲を増す。
あれもしたい、これもしたい。
もっとしたいが人の常。
力をつけたい。部活動もしたい。エネルギーに満ち溢れている。

でも時間は限られている。あっというまに次の太陽が昇ってくる。
選択と集中が鍵になる。
時間をテレビに奪われてはならない。一番大切な資源たる時間を自分の成長のために使う。

どうやって?
「スピード○」を身につける。
どうやって?
昨日より今日を速く、今日より明日が速くなるように練習を工夫して。

どういう工夫を?
週速度を追い求める。

週速度15語なら月速60、年速720だ。
その数字は悪くない。
でもうまくなるのをもっと急ぎたいともし願うなら週速25語の高速エレベーターに乗ってみる。月速100、年速1200で光速道路をかっとばす。

週速25? 光速道路?
それは魅力的だ。
そのスピード、どうやったら身につく?

身につくまでやってみるしかない。
挑戦もしないでかなう夢などない。
それにこだわってそれに絞って、持てる全部の時間をそこに集中させる。
トイレの中、風呂の中。

それでもたりないって?
移行時間が大きすぎるのではないか?
飯と風呂の間のこの空白時間はなんだ?
そこで単語帳に書ける。

単語帳?


そう。つくるだけでは意味のない単語帳。
それをいつでも持ち運んで隙間時間や移動時間で覚えたらいい。
飯と風呂の間の30分もそのカードを何回もめくったらいい。
どうしても見ないといけないテレビでもコマーシャル3分の間に3つ覚える目標で最悪1個憶えるとか。

せこーーーっ!
たった1個て!

かーーーーつっ!(ロン喝で)
週速25は日速5ないと生まれない。届かない。日速5をキープせねばならぬ。
なんでも空いた時間で進めないと時間が足りんのじゃ。

え?
たったの5?
5かける7は35?
ほんとだ。
10おつりがくる。
たった5でいいのか。

あまりは駄目押しで100パーセントを140パーセントにするのにあてる。25さわるのではない。25みにつける。1周目で25パーフェクトに憶える。
完全なる週速25を身につけられる。
日速5すすむ。
たった5なら空いた時間にひとりで稽古できる。
ただし毎日続けることだ。
5が10となり10が15となり15が20となり20となりやがて大きな25が咲く。

咲くのか?
咲いてしまうのか?


5が苦しいなら3を2セットにわけてもいい。
3つならなんとかなる。
3つならはじめたら終わるくらいスモールなことだ。
なんとかしたらその道路に乗ることができる。

3つを2回かー。
週速25挑戦してみよっと。
3つならできるはず。
何分かかるかな。
はかってみよっと。
ピピっ。

ノートに書く。
見る。
言う。
見る。
言う。

見る。
見上げる。
言いたい。
見えない。
言えない。
言えない。
チラ見。

思い出す。
見上げる。
言う。
言えた。

次のにすすむ。
見る。
さっきのといまのを言う。
見る。
さっきのといまのを言う。
見る。
見上げる。
さっきのは言える。
いまのが言えない。
見る。
思い出す。
さっきのといまのを言う。

あれこれしてるうちに3つは言える。
書いてみる。
お気に入りのペンで書いてみる。
シャーペンにみとれる。

ほなね。


持ち時間を増やす方法(2)に続く。

参考記事: http://99u.com/articles/17123/5-scientific-ways-to-build-habits-that-stick
一部引用‘In our day-to-day lives, habits can often be tough to build, as there are plenty of distractions that can lead us off the “straight and narrow” and right back to our old ways. To alleviate some of those troubles we can examine some academic research on motivation, discipline, and habit building, and break down their findings into actionable steps that any aspiring habit-builder can put into place.’

2013年03月29日

プリント集と自分時間

高校生が図書類ノート類を寄贈してくださった。日本野鳥の会に数えることを頼んでいないが段ボール10箱、250冊くらいあっただろうか。教科書問題集参考書の類は後輩がすぐに利用できるだろう。
「浦高の国語」、「浦高プリント集」のようなメモ帳それからノートは非売品、簡易的な装丁だが中味は厚い。
プリントとノート、ファイルは膨大な量だ。三年間の学習分で別解や調べたこと、補遺がつまっている。
プリントやノートは教科書と入試問題の間の架け橋が多く1ページ1ページにいろんなことが書かれており読んでいておもしろい。ノートも模試もお願いして全部いただいた。
板書のノートがおもしろい。

学校だけでカリキュラムがはじめの一歩から大学入試の準備、対策まで一貫しているのが浦高の特徴である。
いつも浦和のカリキュラムと教材を見ていて、足りないと思うことはない。
生かすも生かさぬも自分次第。
(浦和に限らずトップ校の傍用問題集は充実しておりたとえばオリジナルやスタンダード数学だけでも東大東工大の入試数学に対応できる問題集であることは事実なのだけれど。)


浦和高校は昨年40、今春46と、2年連続全国の公立高校の中で(日本で)一番多くの東大進学者を輩出している。理系も文系もカリキュラムがよい。

入口偏差と出口偏差を考えるに浦和高校は大学進学結果という点で成果をあげている。
文武両道であること、入試対策のプリント集や学習冊子などの学校製本オリジナルの副教材が充実していることが要因の一つに挙げられる。(それ、2つです!)
強みがふたつある。

強みの2つめの教材の話。(なんで2つめから?)
数学のプリント集ではチャート、メジアン、スタンダードの問題解法、詳解や背景知識が充実。
数学プリント集のとある見開きページを開いてみる。
なんとはなしに、(たまたまっぽく)「角の2等分線」の項を開く。
問題と解答以外に、別解が3つ、その上、詳しい解説までついている(色々載っていたから読んでいるわけだけど)。
板書があらかじめ印刷されているので学習項目に漏れダブリがない。また、鉛筆ではなく印字されている分、経年劣化が小さい。今後30年くらいは読みやすいまま利用できるだろう。
解法と定石が明快に整理されている。

こういったプリントの類は想像するに、はじめ一人の、記録を残すことにも熱心な教員が自分の授業の板書補充用、自クラスの生徒の復習用に個人的に作っていたものだろう。
その命をかけてつくられた一枚一枚のプリントの集合体たるプリント集は、研究成果の充実ぶりが生徒、教員の間で次第に話題になりいつしか教務会議にかけられ後に教務会で共有されるようになる。これはこの教員による再編集、学校のサイド編集、朱入れと追加を繰り返しついに年度の決定版として製本化され高校の全生徒だけに特権的に無料配付され読めるようになったものだろうか。他の授業でも使うので精度がさらに増し。別解が増える。解説が増える。表現が明快になる。学びやすくなる。
ヴォクは浦和高校の教員ではないので真実は知らないのだけれど。

授業で年間を通して使われまた年度が変わるところで改訂されその充実を増す。
そういう歴史を感じさせるオリジナルのプリント集には生徒と教員の英智がつまっておりただパラパラとめくるだけでもう背筋がピンとなるような学問的な匂いに満ち溢れている。

表紙が簡易的で薄いものであるだけにかえって一層中味情報の分厚さ、精確さが際立ち、研究して自分のものとしたい、そう思わずにはいられなくさせる。
その上、彼の鉛筆、直筆メモつき。鉛筆の筆跡がなつかしい。
大切にしよう。


副教材がよいとさきほど簡単に書いたが、このことの価値は計り知れないくらい大きい。

教員の授業がいい、科目の担任に恵まれるというのは幸運以外の何物でもないしどんな授業でも生かすのが学生の仕事に違いないが、環境差があることは否定できない。
たとえ同じ学校でもクラス間で使う教材がバラバラの場合はクラス差異、年度差異が小さくない。
かたや、良質の参考書をひとたび探せば、よい参考書に出会えたなら(出会うまでに一定の努力を要するが)、その本に学んでいる間中、勉強がどんどん進む。
だから参考書問題集を探すのにはどんなに念入りにしても念を入れすぎるということはない。

学校のテキストが全クラス共通であること、しかも年度を経てどんどん改良されていくこと、副教材がよいということは参考書に恵まれるということであり、長年にわたる工夫を学校の誰もがその気になれば享受できるということである。
学生の学習環境としてこんなに素晴らしいことはない。

強みの1つめは、文武両道の話。浦和は全国大会に出場する部も存在し部活動はかなりさかんだ。
文武両道といってもしかし、部活動50:勉強50で生活するのは困難な道だ。

でも勉強に関する限り、両道生活を通してしか獲にくいものもある。

両立生活を続けて行くうち、部活をしていないときの時間の組み立て方がうまくなっていく。
それは一ヶ月一万円生活を続ける人がだんだん節約上手になるのにいくらか似ている。彼はものを大切に扱う。
彼の「ブタかばん」(鶴丸ではかばんの太り具合を競い合い勉強のかばんをそう読んでいた)の中の本は二列に整然と並んでいた。電車で移動を繰り返していたはずなのにいただいた本も新品かと見間違うくらいきれいな状態。
彼はシャーペンでなく鉛筆を、しかも小さくなるまで使っていた。最近『電気代500円。贅沢な毎日』(アズマカナコ)を読んだときに彼が書いたのではと思ったくらい。

勉強圧縮時間生活を続けることを余儀無くされる両道者は、通学時間さえも自分の使いたいように使えるようになる。空き時間をうまく使わなければノルマは終わらない。ノルマが終わらないと後手に回ることになり遅れるので自分のペースを保つのが難しくなる。マイペースと遠く離れたところに学校の授業がきてしまう。これでは本末転倒する。(さらには絶対的な勉強量が確保できないと自分の狙うステージまでは入試の時期までには届かなくなってしまいやすい。)

彼もハードな部活動をやっていた。その部活の練習時間は短くなかった。
なおかつ勉強を両立させながら徐々に学年順位自己ベストを更新し、実力テストでも全教科科目総合学年一位にまで登りつめた。(高2の実力テストで学年一位をとった成績評を見せてもらったときが中1以降の全部の試験結果中で最もうれしかった。浦高で一位をとるのは難しい。ひとえに彼の努力のたまもの。県内の模試や全国の模試で今まで何回もなんかいも失敗することができた。その度、失敗から何かを学べることを祝い、次の週作戦の改良を重ねた。)高校学年一位をとったのは時間の組み立て方を自分一人でindependentlyな形で小学生のうちからいつも考え続けてきたからだ。実力をつけるため限られた自分時間を好きな本を読むのも我慢して勉強にあてたからなんだ、力をつけるため、時間という限りのある資源を大事に使おう、大切に使おうっていつも考え続けたからなんだ。
彼はものを大事に扱うだけでない。
彼は時間を大切に扱う。

ゲーム機を一つも持っていないと、お母様から先日伺った。きっと彼がそれを捨てたのだろう。
勉強をはじめると声をかけても返事が来ない、周りが耳に入らなくなるようだ、と4年前にお父様に伺った。きっと勉強中は、音を無視しているのだろう。




彼は実力をつけるため自分で決めたこと、自分で組み立てた学習計画を毎週全部やった。手抜きなしに。

言ったことや決めたことはあまり多くない。しかし彼は自分で決めたことは絶対に実行ししかも反復した。公立中高から東大受験を考え、基本は学校の傍用問題集で、応用は昔から読まれ継がれた市販図書の中から自分の身につけたいものを決め徹底的に反復するという独学独習の道を選んだ。

中学では中学校の英語教科書本文を全文覚えた。
中学入学前の春から英語学習をスタートし高3の入試直前まで英語の基本例文は「英作基本文例600」からはじめて2000文を反復して覚えた。当たり前だが課題忘れ0回だった。ノルマ毎週15英文と彼の中で決まったら、やらないという文字は存在しなかった。

英単語集は中学1年から開始「速読速聴2400」とソクタン入門編を中3までに繰り返した。「速読英単語必修編第2版(青字)」含め7冊を高校入学後も反復して覚えた。「英文解釈教室」や英語の過去問30年分などを解いた。
例文暗記と単語ストックは野球の素振りにあたる。
何文暗記しても無駄になることがない。

古文の単語集は「読み解き古文単語」、「実戦トレーニング古文単語600」含め三冊を反復して覚えた。東大の国語の過去問30年分などを解いた。
英語のソクタン必修2版も速読英単語上級編も読み解き古文単語も単語チェックというよりもむしろ実際はテクストをバイブルのように繰り返し読み解くことで読解力向上につながる効果が大きい。初見でテクストを読み解くスキルが上がる。


数学は図形の演習、数式の演習の繰り返し、中3からは解法のまとめと振り返りとして東京出版「高校への数学日々の演習」を毎日繰り返し2周した。高校入学後も「青チャ」、「スタ演」に加え「文系数学良問プラチカ」や「理系プラチカ」、闘う50題、数学の過去問30年分などを解いた。

入試の準備のために「標準ノルマ」というものがもしも(あくまでもしも)あるとするならばそれの1.5倍から2倍以上の練習と反復を心がけた。練習と準備はいつも、自分の限界よりもずっと多め厚めで守備を固めた。勉強のルートに標準も何も本当はない。彼は決めた本を身につくまで繰り返し考えた。覚えていないものは覚えるまで、覚えたものは駄目押しで飽きるまで。)
毎週行った口頭クイズではほとんど毎回即答全丸であった。
勝手に反復回数を増やしている。たしかめテストは儀式化した。


反復練習のため、空き時間をどれだけ上手につかっていたのだろう。電車通学時間中の暗記トレーニングはそれに大いに役立ったことだろう。覚えてしまっても電車がまだつかない。
暇だから駄目押しでもう一周しておくか、そんな感じだったのではなかろうか。



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それとは別に学校のもの(学校からの課題)も全部やっていた。

学校やコーチに言われたことでも自分でスケジュールを組み直して自分のこととして意味を考え期限までに必ずセルフラーニングで実行する、そのセルフラーニング力を尊敬する。

これらふたつの環境を自ら生かしながら生活していた(ようにヴォクには見えた。)6年間毎週一回ずつ、運動部のあと電車に乗って夜八時半からでも塾にきて学習計画を立てた。部活動と両立させながら、立てた学習計画を毎週やり切った。

彼はセルフラーニングの鉄人になった。

小学生の頃から高3まで鉄人の彼と毎週一緒に勉強できたこと。
ヴォクにとって幸運以外の何ものでもない。




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ついでの話。
先日発表された東大の推薦入試の件だが東大指定の高校から1、2名の推薦枠が想定される。
これによって学年一位(男女各1名?)の人の入試チャンスは都合一回増えることになる。
いや学年一位の人でなくともたとえば理数や哲学など得意分野で才能を示すとがった人にも推薦の話があるだろう。数学オリンピック優勝者などにもチャンスが広がることを意味する。


新しい制度なのでまだどういうふうに行われるかは未定であり、全国で100名という限られた枠の中での話であるのだけれど。
今までの東大後期試験は学校推薦ではなかったので高校で成績のよかった人が東大に行くという流れではなくあくまで自己推薦入試だったが今回ははじめて高校推薦の形になる。
京大など他の大学も同じ動きとのこと。

東大の教官も学問で成果をあげた優秀な人材に来て欲しいという強い願いをもっているのだろうがそれが新しい形の入試の検討につながっている。
いままでの入試の常識をくつがえす入試で実力のある高校生にとってはチャンス拡大と言える。


ついでのついでの話。
テレビゲームは時間をくうが脳に悪いというわけではない(とヴォクは思っている)。

以下はただのコピペ。
「【AFP=時事】テレビゲームをすることで、記憶力や論理的思考、視覚処理といった脳の機能の衰退を防いだり、回復させたりすることが可能だとの研究結果をまとめた論文が1日、米オンライン科学誌「プロスワン(PLOS ONE)」で発表された。50歳以上の数百人を対象にした実験の結果、テレビゲームにより認知機能が改善し、加齢に伴い衰える各種能力が最大で7歳近く若返ることが分かったという。・・・」(ソース)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130506-00000039-jij_afp-int


2012年08月07日

ただのノート、ただの独学者

中学時代に塾にも行かず家庭教師にもつかず模試と中学校だけを目安にしながら独学独習してトップ高にやってきた子がクラスに何人かくらいずついてその中の一人ととてもなかよくなったと高校生がうれしそうに話してた。

ヴォクがノートについて尋ねたところ、すごいノートでしたと彼は答えてくれた。


はな:どんなふうにすごかったの?

子:それが何でも書いてあるんですけどきたなくて何が書いてあるか全く読めません。


速記術かー。
いいなー。


話してくれた彼はいま倫理が一番おもしろいと話してた。
期末テストの範囲はノート一枚だったらしい。
濃いなー。バリ濃いめだ。

鶴丸出身の柳田理科雄さんの著作に中学の頃からはまっていて入院中はいつも読んでいたと聞いている。
倫理にも興味を持ったと知って驚いた。


ヴォクは自分が独学だったことは念のため置いといて、見聞した人や友人の独学者の話をよくする。
ほとんど毎日のようにそういう話をしている。
その話をされた日は、かわいそうだが教材は進まないので開かない。

逆はどうだろう。
本当は一人でできることなのにそこを教えるということはヴォクにはできない。ヴォクはあなたの脳でもなければあなたの脳トレの邪魔者になりたくもない。

わからない気がするものでも、前回やったところに書いてあればそこを見れば済む。
よくわかるしつこい参考書に書いてあればそこを開いてみたらいいまでだ。
本当は覚えるしかないことも存在するだろう。
猫に( )判。( )に入る言葉はなーに? ってそんなことは日本語を熱心に学ぶ外国人でさえ独学できることだ。

自分でできることは自分でしなければいけない。
そんなことすらせず人に何を聞くというのだろう。
いや間違いなくそこにニーズはない。

だから一人でできることは本当にひとりでやるように伝える。
それに何より、ひとりでできることを増やしていかねばならない。
うちにはそう考える子しか来ていない。
「自分でできることを増やす」ことを毎週耳に( )ができるくらい言っている。( )に入る言葉は人に言ってもらってもたしかに覚えるかもしれぬが、人に言ってもらわなくとも覚えられる。それは経路の問題だ。

時間がない、時間がないと人は言う。いや時間はある。現に生きている。
本当は時間がないのではない。
目標がないだけなのだ。
なりたい明日の自分を見失っている。
本当は解法を知らないのではない。
本を開く回数が少ないだけなのだ。
エネルギーを本にぶつけないようにぶつけないようにしているのだろう。


自分のスキルを高めるとしてそれを何に役立てたいのだろう。

本当は時間がないのではない。
時間はたしかに24時間程度は存在している。
ただ本を開くということにエネルギーと時間とをぶつけていないだけなんだ。
もしも自分でできることを増やしてみたいと希求するなら、一日の中で本を開く回数を増やしてみたらいい。
ひらけーーー、ご本。

独学者はそういうことを仕方なしに知る環境にいる。
独学者は頼る相手がいない。
だから自分でやるしかないと考える。
あきらめて捨てるか、なんとかしてくらいつくか、独学者にはいつだってふたつの可能性しか開かれていない。
誰も教えてなんかくれない。
質問したくても相手がない。質問するという概念がなくなり自問自答にかわってゆく。

ロビンソンクルーソーのように頼る相手はいない代わりに自分でできることは増えてゆくだろう。
どこかの人里離れた山奥で自給自足を営む生活者のように自分でできることが多くなるだろう。

ひょっとして教わった方が早いこともあるだろう。
でもいつか最先端まできたら誰も答えを知らない。
そのときに何でも教わっていたばかりの人間が今回に限り自分でなんとかできるというのだろうか。

それでも答えのない疑問は無限にぼくらを襲ってくる。
難題はいつだって星の数ほどある。
それは解決したい難問題かもしれない。
いつだって問題は山積みだ。

2012年07月22日

ノートの取り方を見れば(1)

ヴォク、久し振りにほめられて。

基本的に失敗ばかりしていて普段ほめられるということがない。
でもきょうはうれしかったなー。
学期に一回ご連絡をいただく卒塾生の保護者さまからいつものように高校での成績を教えていただいた。このタイミングでは一部の在塾生よりも結果を知るのが早い。すぐに教えていただけるのほどうれしいことはない。(いいかわるいかは正直なところあまり気にしていない。一緒に練習していれば実力や受けというのはお互いよくわかっているので結果はある程度想像がつくものだ。ここで「お互い」というのは指導者の力量も子どもにはすぐにわかるものだという意味で。)


聞けば独学でとても好成績を残したとのことだった。
1学期総合でクラス1位をとったとお便りには書かれていた。(クラス順位しか出さない高校が比較的多い。)
他にも平均評定数値などいろいろ書かれていたのだけれど、気になったのがノートのくだりだった。
「テスト前になると、○○のノートを友達が奪い合うそうです(笑)」

奪い合うって!
笑えない。
まったく笑えない。
そういうノートをとっているのか。
さらに深化してるな。

この子は中学の頃からノートが細かくてよかった。授業中の先生の発言をたくさんメモっていた。
そう、あれはこの子が中2シリウス数学発展編を使っていたときのことだ。
テキストのせまい余白にすべての答案を書き込んでいた。
書き込み専用のテキストではなかったのだけれど米粒のような小さくて、でも読みやすいまっすぐの字が並んでた。いつも開くたびその整然さに感動するノートだった。
あのノートのことをすぐに思い出した。
すごくうれしかった。


お便りには次のようなお世辞までついていた。

「○○の勉強に関しては私もびっくりしてるんです。でも○○はよく言います。
「ヒカリ塾で鍛えられた」と顔1(うれしいカオ)
いろいろな意味で成長させていただけたと思っています。」

ああ、なんというありがたい言葉だろう。
何かを鍛えたようなつもりはなくたんに運動部のキャプテンもしていたこの子には塾にくることになる最初からもう根性がたくさんあった。

塾にきた頃はヴォクが一問ヒントを出す度に「はい。ありがとうございました。」と大きな声で返事をされ、御礼は帰るときにまとめて一回でいいからと何回か伝えた。家庭教育で御礼をちゃんと伝えるようにとそう育ったのだろう。

ヴォクはただ週20時間分くらいの宿題を中学の3年間毎週一緒に決め、欠かさず組み立て、わずかばかりの添削をしただけだった。この子は宿題(約束)をただの一度も忘れなかったしその上復習を自分なりに勝手に繰り返して気の済むまでやっていた。後半は週課題の設定と目標もこの子が自ら立てるようになっていた。

受験を迎える最後の年の夏休みはご家族がみな仕事で家にひとりでいることが多かったと後になって聞いたがその夏休みに10以上偏差値をアップさせることをこの子はしていた。部活が終わって根性を勉強にぶつけたらどうなるのかくらいわかっていたつもりだったが夏明け以降の模試結果には毎回のように驚かされた。夏の大うなぎやー。


その根性があれば入試だけでなくいろんな道でも力を発揮できるだろう。

途中の困難の乗り越え方もいつか機会があったらインタビューしてみようと思う。
わからないことがあってもあきらめないのだろうな、練習量が多いのだろうということまでは想像できる。この子はまずもってあきらめない。
では高校の授業でわからないことはどう調べどう自学自習しているのだろう。
色んなことが考えられるが、何にもわからない。

Tさま、ありがとうございました。






2012年05月23日

もういっかいノートと三回原則

ノートを見せてもらうときが一日で一番緊張する。
ヴォクはそれを一呼吸してから開いて、見せていただく。

入試の同じ過去問を何回も繰り返し解くだけの名もなきただのノート。名づけてもういっかいノート。(それ、名前になってるからっ!名乗るほどのものではありませんみたいに言わないように。)


今日の受験生。
もういっかいノートがよかった。
調べたことも右のページにまとめ、問題解決に至るまでの思考回路が、解法や定石と一緒にまとまっていた。未解決の質問には?の付箋紙がペタペタと貼られてた。いいところまできてる。
もしも?の中でなにかを聞かれたら教科書を見なさい、資料集を調べなさいと言おう。


ある子の「もういっかいもういっかいノート」の題名を見たら「もう一回ノート」でなくて「もういいかいノート」となってた?


じーーー(首をかしげながら)




なにこれー?と聞くと、
「それは、呼びかけです。自分への。」(蚊のなくような声で)


よくわからなかったが、
もーいーかい? 夏の日の自分 in 2012みたいなものだろうか。


ノートの題名は謎に満ち溢れている。

ところでもういっかいもういっかーーいは歌詞であるだなんてヴォクからは言えないんだな。

あくまで「もう一回ノート」と呼ばれているだけなんだな。

そういうことなんだな(たまにはランニングシャツで坊主の人のキャラで)。

それから、こういうこともあった。
中途半端にやるくらいならこの塾はすぐにやめよう。
問題を解いて答え合わせしてそこまでで終わりにするならはじめから問題など解かなくていい。
それは当たり前のことだけれど課題をやったうちに入らない。
自分で練習しない子が塾でコーチにつく意味はない。

それからこういうことはあと一回までは注意するけれど三回目はないので覚えていてください。


といういつもの三回原則の話をした。

これからどうなるかは知らん。