2014年03月29日

授業中の百問百答 〜花〜

授業中に百問百答をしている。
話をする。

答えのきまった問答は、たまに念のため紙に書いてもらう。
語句のつづりなど。

発見が多い。
逆に講師の(役割の)ヴォクの方が発見することもある。

答えのある問題はクイズとして。
それが全部終わると今度は答えのない問題もなぞなぞや限界提示として。

きょうの小学生(5年生)。
伝えている。「英語の過去分詞100個は桜が咲いているうちに覚えておくといい。」

逆に質問してきた。
「せんせー、どうしてforgetには過去分詞が2つあるのですか。」

すばらしい。
おもしろすぎる質問だ。ヴォクは質問されるために存在している。この子は疑問を聞くために質問している。
(桜はなぜいましか咲かないのか。)

この子は通知票をもってこなかったがどういう学習をしているのか、質問内容でよくわかる。

だから、通知票を見せてと催促するようなことはない。

クイズの数がJUST 100ということはない。200問答、300問答になることもある。

クイズの数と範囲は何を扱っているかどうかで変わる。
定義や背景にまでさかのぼりクイズする。

本に書いてあることはクイズとして。
本に書いていないことはおまじないとして。おまじないノートを手渡している。

答えを聞くこともあるが、正解不正解に関わらず、理由を聞くこともある。

答えが正しいか、正解を知っているかを知りたいばかりで、問答をしているのではない。

自分で考えてみたのか、考えたなら、どう考えたかが知りたくて口頭問答をしている。

理由の理由を聞くクイズもある。

理由をさかのぼって、原理まで行くともうそこから先の理由がみえなくなるのでそこで終わりとなる。

それより先を聞くとすると禅問答のようになってしまう。

電流の周りにはどうして右回りの磁界が発生するのか。なぜ右であって左ではないのか。

エネルギーはなぜ保存するのか。保存しないのはどんなときか。

運動をすると学習する細胞が脳内に作られるという話は本当か。

(それに対して)動物や人間はなぜ死ぬのか。

答えの例。

「むぅーーー(無)。」

「うぅーーー(有)。」

高校生クイズではそういう内容になってしまうことも少なくない。

今年大学へ進んだ子たちとは半分は進捗確認、1割がテストに出ることの質問解答だった。4割がいま書いたような限界の話だ。(数字は適当)

いっぱい質問を受ける。
ヴォクからは少しだけクイズをしている。
残念なことは小中学校で習うことの理由が高校学習範囲以降に集まっていることが少なくないことだ。

重要なものは高3と大学まわしというのが日本のカリキュラムの特徴になっているので、日本の小中高生は勉強はひょっとして暗記なのではないかと錯覚しやすい。

そして、小中学生の授業中に理由の理由の理由まで遡るのが難しくなる。
理由の理由くらいまでしか言えない。

いまはここまでだけどいついつのどこそこの本や記事(論文掲載雑誌やnytimesのURLなど)で出てくると紹介するところで終わってしまう。

だから壁いっぱいに本がある。よい参考書よい問題集には理由があり、体系がある。

本を見せ紹介するところまででとまってしまう。
期待と、学ぶ楽しみが増えるから、まあよろしい。



入園、入学おめでとう☆
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写真はお茶大に通う卒生からのいただきもの。他にクローバーもいただいた。四つ葉と五つ葉が咲いたら教えてね、と。
感謝。
大学での物理と花屋でのお仕事の両立生活とのこと。


それから東大に進んだ方のお父様がお見えになってお菓子をいただきました。ありがとうございました。
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オーストラリアに行った新1年生にコアラをいただいてコアラがコラボしたりシンガポールにいった新2年生にマーライオンをいただいてマーライオンが群れになったりしております。感謝。

他にも最近旅行のお土産をいただいてばかり。
なかなかここにすべては載せられませんが、感謝しております。




posted by 花波 ヒカリ at 08:57| 失敗は成功のマザー by ミスター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月24日

もっと勉強したい(37)

初学者よ、解ける問題から解け。

難しい問題をずっと考えていて途中から頭が動かなくなってくる。

もうずっと根性と意地をもって机に座って問題を見つめているのに手が動かない。

まるで泥沼の中をもがいているような気分で表情がこわばっている。

それでも考え続けることに単元の仕上げ期においてなら意味もあるが、初学時にはいささかも意味がない。

とまってうんうんとうなる時間をつかってすぐに解答を見たらいい。

解答の解説をじっと見ても何をやっているのかよくわからないことがあまり多いなら、そもそもやる問題集を間違えている。

7割から8割くらいはなんとか自力でわかる問題群を探して先にそっちに手をつけよ。

残りの2割3割の要素を問題集を読み参考書を調べ、うまく吸収し、自分の力にすることができる。

2割3割の解決できなかった問題に学ぶことができる。

問題集の◯の数を数えよ。
全部◯なら、やはりやる問題集を間違っている。

ひとつも×がないことがずっと続くなら問題集のレベルを上げていいだろう。
0、1、2が身についているのだ。

全部×なら、問題集を間違っている。
その問題集がレベル6として学習者の単元レベルは4以下だったのかもしれぬ。

雪だるまがだんだん大きくなるみたいに力が自分についてきたと思ってからでも最初の(以前の自分のレベルよりも上にあった)問題群に立ち向かうのは遅くない。

独学者が困るのは練習メニューの選定に自信がなくなったときに誰も周りにいないことだ。

しかしいまはカリキュラム、学習プラン、問題集の情報はネットを見ても見つかる。

以前のように限られた先輩談、学校のカリキュラム、数冊の合格体験記だけに頼らなくとも、いつなにをやったのかの情報が入手しやすくなっている。

玉石混淆でネットなんてだめと言うなら書店に行き問題集をよく比べよ。
よい相棒の選択肢が少なくない。

独学者はコーチがあれこれ練習メニューを組み立ててくれないときこそ、自分のやりたい順序でやりたい練習をしたらいい。

それがセルフラーニングだ。あれこれもがきながら毎日目標の時間いっぱい、自学するのがセルフラーニングだ。

疑問点が山のようにあふれる場合に、疑問点が生じないまま読み進められる参考書を読むのもひとつの手だ。

どうしてもわからなくなったら同じ単元で複数の参考書にあたってみるのもよい戦術だ。

ひょっとしてAの単元はBの参考書がよいが、Cの単元になるとDの参考書の方がわかりやすいということだってある。
そして後から振り返ったらその単元はBの参考書よりも(捨てた方の)Aの方がよくまとまっていてわかりやすく感じたなんてこともある。やっぱりAいいなー。


初学時は全体像が見えないうちはとかく道に迷いやすい。
大きな森の中で自分を失い、ともすれば自信喪失にまでいたる。

森全体を見ることができるようになるまでは薄くても全体を手早く終えられるようなかんたんな参考書を一周するのが鉄則だ。

かんたんでも全体がわかれば、次に難度があがった問題集で細部をやるときにでも解法の見通しが立てやすくなるものだ。

なぜならその問題が単元の中でどんな意味を持つものなのかという大きな視野と地図をもって立ち向かうことができるからだ。

ここに来たのは初めてではないという根拠から来る自信が解答者に集中力と方向感覚を与えてくれもする。

はじめは、かんたんな道でいいから全体を歩き回れ。
これを森勉という。

森勉(36)が単元を極める直前段階、仕上げ段階にいる上級者の学習法とすれば、今回の(37)は初学者の森勉。

いっぱんに森勉では、上級になればなるほど細部にこだわって学習するようにし、はじめであればあるほどまずは全体を見るようにしてみることを戦略とする。

ざっくりいって、初学者こそ、かんたんな問題集をやれということだ。
教科書や傍用問題集ができないうちに背伸びして難しいのばかりやるのは逆に遅くなる。
そして教科書がわからないなら教科書よりわかる基礎まで戻ってやるということだ。

7割8割解けて、解けなかった問題と格闘する、その繰り返しの先に、目標大学合格がある。

高1の入学時に描いた君の目標はなんだろう。
そしてそれをつかむための道はどんな道だろう。

他のものを犠牲にしてでも達成したいことがあるのなら、その道を突き進め、その道の真ん中を突き進め。

進もうと思ったら方法はかんたんだ。
進もうと思ったらたんに自学自習して進めばいい。

自学自習すると何が変わるか。
工夫するようになるんだ。

暗記法など。
いろいろなやり方を自分なりの仕方でためすうちに暗記スキルが向上していく。

小さいノートにまとめる。
ルーズリーフにまとめる。
紙に何回も書く。
つぶやく、見る。
隠す、見る。
読む。
ダビングする、聞く。
暗記の仕方などいくらでもあるがそれを自分でやってみるということに自学自習の意味がある。

自学自習をしてはじめてできあがる学習能力というものが存在する。

目次をつくる。
まとめる。
間違った問題について調べたことをまとめる。

自分でつくったノートには愛着がわくから何度でも見返したくなる。
もしも筆跡がお気に入りのタイプなら効果は倍増。
もしも好きなペンの好きな色で文字が書かれていたら効果倍増。
(だから習字は頭にいいんだろうな)

書いてて自分で書いた文字が嫌になるよりは毎回うっとりできる方がよくないか?

書いてて毎回ボールペンのだまが気になるくらいならだまの出ないペンで書いたほうがよくないか?

復習するタイミングも一日後、二日後など忘れかけたちょうどその時にやるのもうまくなっていく。

自分が覚えたことを何日間そのまま覚えていられるのか自分でわかるようになっていく。

本を読んで記憶に残りやすい時間帯というのもわかってくる。
寝る前に読むのか、寝起き直後がきくか、電車の中の25分間が記憶にいいのか。一日中ずっとやれたらよいが一日中机に向かっていられるほど恵まれた環境にいる人間はそんなに多く居ない。

本を読むときも一冊を一気通貫がいいのか、単元別に小分けにして複数の本を乱読するのがいいのか。

タイプができあがっていく。
そして自学自習をすればするほど新しいタイプが出来上がり一層自学自習能力が増してゆく。

講義を聞いてインパクトや感動をもらうのはたしかにあるが自分のものとするためにはその何倍の時間分もの練習がいる。

不調なときに新しい勉強法を試し打開することができるようになる。
たとえスランプに落ち込んだり、一時間
廃人になってしまうにしても、新しいことを試せる人は起き上がるチャンスを自分でつかみやすくなる。

何度も工夫して勉強法を塗り替えてきた過去の自分が不調のときの自分を助けるバネになってくれるようになる。

定期試験前だから勉強をする。
入試前だから勉強をする。
それはそれでもちろんよいだろう。

でも知りたくて勉強をしてた、って部分を忘れてしまっていないか。

その証拠に一週間勉強禁止という環境にいれられたとしよう。

うれしいか、苦しいか。




(前回 「あの子が勉強する理由」)
http://selflearning.seesaa.net/article/287978615.html

(つづく)
posted by 花波 ヒカリ at 05:55| 反復という名の漆塗り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月23日

解答スピード◯を身につける3つの方法

スピード◯の話の続き。
速度が速くなると学習時間の多寡にあまり関係なく学習が進む。
速度が速くなればテストで楽になる。
どうやったら速度が上がるだろう。
思考速度を上げるにはどうしたらいいんだろう?
でもそんな方法があったらみんなやってるよなー。
ないよねー。


まぁないこともないんだけど。
そんなときはー、
難度と時間の書いてある問題集〜(ドラえもん風)

(なにそれー)

これを使うと解くのが速くなるんだぁ。
たとえばぁー、「標準15分」を解くときにGshockのスタートを押す。
とき終わったらストップさせる。

ボタンを押してから始めると背中のスピードスイッチが入って頭がじっと動かなくなって集中、まるでノートにはりつくみたい。

鉛筆の進みも速くなる。
ストップウォッチのタイマーを見てごらん。
ね、緊張で普段より速くなってたでしょう。

60分あったら何問解けると思う?
(15分の問題だったら4題でしょう?)
そう。だから目標計画が立てやすくなってテンションが上がるんだー。
(うん、4題解きたい気がしてきたー。)

無駄な時間も少なくすることができて一石二鳥というわけ。
(やってみよっかなー。)
posted by 花波 ヒカリ at 17:13| どうでもいい花波詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月19日

表札が光らなくて

いつからだろう、太陽光で光る(はずの)光塾の表札が光らなくて名前がとんと見えない。

これでは光らない塾だ。

まあよろしい。

表札が光っても光らなくても中の電気が光っている教室があればいいではないか。

どうでもよい表札はさておき、光っている参考書の話も。
「わかりやすすぎる本は親切すぎてわかった気になるだけで不親切だ」などとよく聞くが、わからないよりはわかった方がおもしろいというのもあって、かんたんなことを難しく書く本よりは難しいことでもかんたんに説明している本が好き。

そういう本が好きなので子どもにもそういう本を紹介することが多い。

自学独学スキルがあがればあがるほど、どんな本を読めばいいのかさえわかれば自分でどんどん勉強ができるようになる。どんな本を選ぶかは重要でときに運命を変える。

物理がわからなくてきらいだった人がある参考書を読んで感銘を受け大学の理学部物理科に進んだこともあったし、英語が嫌いだったところに「英文解釈教室」を読んで高校の英語教師になった人がかつていた。

よい本には工夫がある。体系がある。やるべきことのTO DOが見える。よい問題集には到達点(と呼ばれるもの)がある。
いわく、「この本をマスターすれば本番で60点中50点はとれる」といった言い方がなされる。

プラン中の一人としてそういう情報は嫌いではないが実際に手にとって読み、鉛筆を持って解いてみるのが一番である。体系的といわれる本はどういう体系を示しているのか?
到達点が高いと言われる本にはどういう指導技術が発揮されているのか?

かくして読みたい参考書は増える一方で、買っても買っても読んでも読んでもまるでなくなるということがない。

アマゾンやオークションでは絶版の本でも破格の値段で入手できることがあるので毎日検索をして安い時があったら(ボヤッキーの)ポチッとなをするという一連のタスクがなかば趣味化しているのかもしれぬが買った本はもったいないからとりあえず1回は読むので趣味というばかりではないだろう。

読むために探しているのだから読む方が趣味であって安く探す方は趣味と呼びたくないに3000点。

春休み中も神田で新しい科目の参考書を昭和時代のものも含めて本棚一段分くらいの結構な数、入手した。
一息ついたらレビューも書きたいと思う。こんなことを趣味のようにしていて入試問題は全国30年分以上、棚に集まっている。研究のためかコレクションのためのコレクションなのか区別がつかぬ。

新しい科目とは、毎年一つずつ新しい科目の勉強をするのを年のテーマにしている。毎年とは言っても一度やったら東大京大の入試問題がスラスラ解けるようになるまでやめないのでひとつの科目を2年も3年も続けてやっていることも多い。「今年の科目」と言った方がいい。

今年は新しい科目をはじめることにした。塾生と一緒に学習しはじめた科目は高校一年生以来だったので新鮮。自分が高校一年生になったときの感覚を思い出しながら読み解きしている。

おもしろくて仕方がない。
独学といってもホームの本が体系的でかつわかりやすいので、本に学んでいるというのが正しい。

サブの本もホーム図書と合わせて読み比べするとおもしろいものがたくさんあり、サブがホームになることもある。

順番は問題ではない。
ヴォクの独学法は、単元だけ同じにしたまますきな順番にすきな本を読むというやり方が多い。いわゆる乱読のようなものか。
ただしホーム図書だけは最低10周くらいは読み返す。
比べ読みした上で、血肉化したい勝者の本はそれくらい読まないともったいない。

筆者が何年間も何十年もかけて書いた本だ。
せめて5周はせねば身につくもんも身につかねぇ。



posted by 花波 ヒカリ at 18:42| 特急ひかり新幹線 hikari | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月11日

早稲田大学合格、花が咲いて。

大学入試が終わって今年最後のご連絡をいただきました。

6年間毎週土曜日の17:00から電車で光まで通っていた獨協埼玉の高校3年生がお母様を連れてお越しくださいました。

彼には大学入試の結果は全部終わってからまとめて教えてくださいと私からお願いしていたので今年最後の今日のタイミングとなりました。

気にかかっていた進路は、たくさんの大学に合格して、最終的に早稲田の理工に決めたとのことでした。
ご進学おめでとうございます。おめでとうございます。

いろいろ伺いたいことばかりだったので話は尽きませんが一年分の笑顔をいただきました。
ありがとうございました。
「高3の夏前、せんせいに勉強しろ、やるしかない!と言われたときは目の前が真っ暗になりました」と今、彼に言われましたが、そのようなことを申した記憶がありません。

たしかに人生の大事なことは大学で考えればいい、いまは起きている間中全部受験勉強しろと言ったような気もしますが、言われた以上のことを実行したのはあなたです。

問題集を3周しろとヴォクが言ったら勝手に期限より早く5周してきてなんでそんなにやったのかと聞けば「せんせーがやれっていったじゃないですかー」と。あなたの真剣と努力とに驚かされました。

「ヒカリに来る時は一週間ぶりに外気を吸うので新鮮です」
とあなたは夏休みヒカリに来る時に謎めいたセリフを毎回言っていましたね。

ということは一週間自宅で単調に勉強し同じ問題集を何周もくるくると解き回す生活をひたすら続けていたことになります。

光は保護者面談を持ちかけないのでお会いするのが体験授業以来6年ぶりとなったお母様には「小学生のときにアルファベットから教わりました」と仰いました。なつかしく当時のことを思い出しました。

大学入試がはじまる前の一月に「どこに行くことになっても大学でも頑張れると見ています」というような趣旨のことをお母様が仰っていました。
本人も家族に見守られ安心して入試を迎えられたことでしょう。

中1でセルフラーニング◎◎を身につけ全入試教科を学校と独学でマスターし、週のセルフ課題(with ヒカリ)をやらなかったことがただの一回もなくいろいろ相談もしてくれたまっすぐな青年ですが、今日久しぶりにお会いするともう大学生にしか見えない、です。

微積物理。
物理と数学微積分学と小説をこよなく愛しそれでいて嫌いな科目?も黙々と我慢して耐える姿は見習うところばかりでした。

相談相手になるどころか逆になってもらったりもしていたのでこの後ぽっかり穴があくような気分を予感しております。

読書家で小説マニアの彼から勧められた本をいくつか買ってあるので読みたいと思います。
感謝。
posted by 花波 ヒカリ at 15:59| 進路 国立大学入試に備える高校1年生の学習法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

浦和

公立の発表より前から進学先がどこになってもそのまま続けたいのでと言って来ていた中3の子がいた。

浦和に上位合格することを目指して中3の夏前までは無学年式に進んだ。高2のところまで進んだ科目などもある。

高校入試前の数ヶ月は準備のため念のために高校範囲の学習をストップしたので大学入試に向けては中高一貫生と比べたら中学の復習をやりすぎたということになるだろう。

入試後、発表日より前からは高校の勉強を再開した。

発表日の喜びはあったに違いないはずだがコメントはシンプルなものでいささか拍子抜けした。

一日くらい有頂天になるのかなと思ったヴォクが甘かった。
「書類もらいました」
というのが彼の言葉だった。

そう、浦和進学はスタート地点に立つことなのだ。浦和高校は3年連続公立高校東大合格者数全国ナンバーワンになるかという注目のされ方をしているため今年の受験生は当然東大受験を意識して浦和を選んでいる。光塾生のウラウラの子たちには東大受験の詳しい話はまだしていないが将来の目標は聞いているのでわかっている。医学薬学の道を志す者、東大に進みたい者。

入試の本採点結果がわかるのはまだ少しだけ先だがどれくらいとっているだろう。
それが高校0学期の期末試験であるというのは精神安定のためだけでなく実際そうなので伝えたことがある。

そこで本番得点率何十何%、何位からのスタートなのかがわかる。今回の公立入試本試験の得点率は34ヶ月後の大学入試センター試験の得点率を何十何%にできるかに対してたしかに連動している。(たとえば90%得点率から90%得点率に至るのは想像しやすい。)
高校での目標順位は口にしないがもう決まっている。
しっかりやってその順位をとるのは当たり前の目標だ。

たんたんと進んでいるようだが将来の目標に向けて長い目で見ればこんなもんかもしれない。

高校生になって変わるのは、勉強という限りなくせまい世界の中だけで考えたら、通学電車中に暗記ができるのと、模試が県内順位でなく全国順位になることだ。もちろん数学や理科に公式暗記が少なくなり原理原則を知ることができるなどの学問的な楽しさがぐっと大きくなるのだけれど。

学校が変わり環境の変化が心配だ。
先輩たちよ、どうぞやさしくね。

posted by 花波 ヒカリ at 05:38| 浦和、浦和一女、大宮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月10日

発表日、光子、全員合格。(上尾市光塾)

代わる代わるいろんな人が来てハチャメチャあばれはっちゃくな一日だった。運がよくみんなの桜が咲いた。普段授業中は時間に3人くらいしか人がいあわせないので人口密度が大きいと目が回るような気分になる。

おかげで玄関の電気をつけるのも車を移動して自転車置き場をつくるのも忘れてた。
まぁ通れればそれでよろしい。

小6、中3、高3とも、セルフラーニング生、全コース全学年の塾生とも一人残らず全員合格。単に運がいいだけでもみんなの笑顔を見られてうれしくないわけがない。

教科指導の反省タイミングはすっかり失ったが振り返りは模試結果など別なところでするとしよう。

公立高校、東工大、東大の発表をもって、今年の入試のすべてが終わった。
あっという間だったとしか言いようがないかな。

どうでもいい話。
卒業と同時に携帯電子端末を買ってもらう子がいるのかも。きょう、そう感じた。
悪くないことだとヴォクは思う。

端末が出る前もいまも何度か書いたがモバイル端末は勉強、学習に便利なものが多い。ヴォクは昔からザウルスもクリエも大好きなのだ。紙の辞書か電子辞書かと聞かれれば100%電子辞書と答えるし紙の本か電子書籍かと聞かれれば電子書籍と答えてしまう残念なkindle人なヴォクなのです。

高校生がたまたま電子端末を持っていたら、ウィズダム2、GoodReader、旺文社古語辞典をはじめ便利なものは紹介している。キクタン(検索、音声)、世界史(地図)、物理(映像)、ロイヤル英文法、世界史2000、・・・便利なものはいくらでも出ている。

買う買わない使う使わないは週課題と違って自由なのでこんなのいいよねと紹介したりされたりしている。

動画が見られたり(たとえば物理ならボールが飛んでくれる)、音声が聴けたり(リスニングのトレーニングとして、1.4倍速で聴けたらノーマル速も聴きやすくなる)、通学中に読めたり(本より軽い)、手書き解説が見られたり、学校の教科書にない微積物理の書籍が利用できたりとメリット豊富。

端末自体はたいそう便利なものなのだ。
携帯は使い方を知ることが必要だが、そこのところがきちんとできたらいい。
無駄なもの(一部のSNS機能、電話機能、メッセージ機能など)は捨てさって、学習や読書に便利なものだけ利用するという考え方があっていい。不便なものは消せばいいだけのこと。
なにがよくてなにがいらないのか、そんな判断力を養う必要がある。


どうでもいい話2。
塾の指導が変わりもっとよくなるとしたら不合格を悔やんだ直後だ。
悔しさが新しい指導工夫に変わる。
たとえ今年の結果がたまたまよくても、去年までの不合格のことは絶対に忘れられない。

合格発表の前に今年の席もすべて埋まっている。
紹介だけで毎年席が予約で埋まるのでチラシを出したことがない。
これで今年も指導に専念できる。
ありがたいこと。

そして進学者の全員はセルフラーニング塾生活を続けるらしい。
大学生は卒業。

ほなね。
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posted by 花波 ヒカリ at 23:57| 進路 国立大学入試に備える高校1年生の学習法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

公立高校入試結果 光子全員合格。

中3の子たちからご連絡をいただいた。何かの縁で、みな小学生の小さな頃から一緒に勉強してきた。振り返ると苦しいこと8:楽しいこと2くらいだったのではないかな(いやアバウトすぎるでしょっ!2割もないない。)

結果をすぐに教えていただくことをありがたく思った。
公立高校入試、塾生全員合格。

合格した公立高校は、浦和、浦和一女、川越、春日部、上尾(全員そのまま進学先となった)。

この後はいよいよ大学の最後の発表だ。東大と東工大。東大の子はずっと学年1位で自己採点もよかった。

東工大の子は得意の数学で本番どこまでとったかが大きいはず。








posted by 花波 ヒカリ at 10:45| 高校入試を通過点にするための3つの方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月05日

きょうの小学生数学

きょうの小学生(小6)。
ヴォク、座って第一声はいつも同じで「質問ある?」

おもむろにしわくちゃの新聞を取り出して、大問3の(2)を質問してきた。
ここで大問3というのは先日の公立高校入試の数学の問題。過去2年間と比べると明らかに難度が下がった数学だったが大問3の(2)と大問4はおもしろく美しく(3の放物線の焦点とか4の正三角形の重心とか)とてもよい問題だった。

この子は点Dの座標を文字で置く際に2次でおいてはまっていたので1次で置き直す案を伝えた。
直線の上に点があるのだからxもyも一次式でおいてみてはどう?
点Dのx座標をdとしたり4dとしたりして試してみてと伝えた。
(2次で置いた方も本当は解いてみてほしかったので後で三関図mix(「三関図の完成」というすぐれた数学問題集にname afterしてこの融合単元の問題群をそう呼んでいる)の鉄人のときに扱う予定。)

ちょうど高校数学の教材を渡すタイミングに高校入試があったのは幸運だったかも。

課題にしていなくても勝手にいろんな問題に挑戦している。
解ける解けないもすこしは気にかかるし今になって思えばどう解いていたのかが気にかかってきたが、それよりも自分で課題を見つけて挑戦しているというその積極性に感動するなぁ。

この子は筆箱に問題文を忍ばせていた。
きっと学校でひまなときなどに問題と格闘しているのだろう。

posted by 花波 ヒカリ at 23:55| 浦和、浦和一女、大宮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月03日

埼玉県公立高校入試 平成26年 英語, 国語, 問題, 解答,解説(上尾市光塾)

受験生から遅れること半日。
社会と国語と英語も解いてみた。
ずっとここに向けて準備してきた。問題を見たいというのが当たり前の動機で、自己採点の数字だけあっても問題を実際に解いておかないと何もわからないというのが残りのすこし。

国語に関して。
国語大問1は物語文。A4用紙ちょうど3枚分と本文の文章が例年通り長いが、「木肌」や「杉の香り」や「木目」のことばに多くのことを「喚起」されるような木が好きな人、杉が好きな人には読みやすい物語。普段から長い文章をじっくり味わっておくことが入試国語読解力を高める一番の方法であろう。大問1の設問に関しては記述が30字と35字の2題の文字数は大きくなくすべて標準的なレベルのものであった。

国語大問3は説明文。「こと」と「もの」の対比に着目して読み解くべき論旨明快なる文章である。ことばの話が好きな人はおそらくぐぐっと本文に引き込まれたに違いない。

問3B 空欄補充も例年通りの出題だが、「かぎかっこ」のありなしという細部まで読む必要がある。

差がつくのは問4(Cレベル)。普段から50字程度の段落要約を習慣にしておきたい。この段落の「イイタイコト」はなに?ということを自問自答するトレーニングである。

大問4の古文は例年通り難しい場所に口語訳が付され例年以上に平易だった。
以上。


次は英語に関して。
大問数、小問数まで出題形式は同様。本文に傍線部がない!読解せよという埼玉県からのメッセージだな。

大問1は例年通り聞き取り問題。
リスニングは例年通り。
問7以外はスロウスピードで全部で8分32秒である。
過去問演習の際にリスニングを後回しとする場合、10分から15分さし引いて練習すればよろしい。
問1A father and mother(キーワード、以下同)
問2A this Sunday, park
問3B 11:35, after Midori, 5 minutes
問4A how to make it
問5B John's phone number
問6(1)A a new one, (2)A to finish my homework first, (3)A writing e-mails in English
問7(1)B at first, (2)C only two months, March 12th, (3)B Thank you.

2回読まれるので1回目は内容を追跡し、2回目は関連箇所をメモするようにするという解法が考えられる。

何でもかんでもメモする必要はないので1回目は内容を聴くことに専念したいところ。

大問2は例年通り中文読解問題。迷いやすい空所文補充は今回は難しくなかったか。最後の設問まで、本文最後の2行は読まなくとも答えが出るが念のため読んでも安心できる。

大問3も例年通り対話文読解。A4用紙1枚に行間を調節してきれいに収まっている問題文。

問1C。worrying/caringなど。動名詞を書いてあれば別解チャンスありか。高校別採点のはず。

英文を読む際に途中単語に*の注が付されているが意味のわかる単語は注まで飛ばなくとも問題はない。

問4はB。Ms. Ikedaの発言を探す。

問5はB。早起きは三文の徳の諺を英語で聞いたことがあった人にはA。

問6はB。時間を要する。選択肢の英文がすべてsoを含む。従って因果関係を丁寧に追わないと○が複数あるように勘違いしやすい。理由が本文にないものが3つある。

問7は英作文問題。内容よりも正確な表現を重視したいところ。

大問4も例年通り長文読解。A4用紙1枚に本文と注が、行間を調節してきれいにしかし小さな文字で収まっている問題文。A4用紙1枚程度の長文を普段から黙読音読していた人は普段通りと思えただろう。

本文をずんずんと読み進めるその前に2分かけないくらいで設問に目を通し探さねばならないことばに印をつけておけば、本文を読む負担がぐっと減少する。

全文を和訳しながら読む必要はない。
たとえば「駅のそばの新しい建物、駅のそばの新しい建物」と慎重に読み進めても大意しか問わない本問ではメリットがない。¶1では桜の木がないということだけが重要なのだから。同様に¶2でも小さな森の消失をさみしく思うという大意を掴みたい。

はじめに設問を読んでいた人はMr. Ogawaの登場で読解速度をゆるめるだろう。解答があるはずだ。

はたして¶3の中にそれはあった。
問1(2)は難しい。アとエを本文に探す。エのMayumiにできる小さなことが見つかるだろう。

問2も難しい。英作文なので主語と動詞を含め文で答える。ぱっと見て主語をAyumiにしたらいいのかはたまたAyakoにするのかと考えがちだ。しかしMayumiはAyakoに同意しているわけだから2人の意見は同じであると考え直すべきだ。そこまで考えると主語をthey(答えの文の主語は代名詞にする)とする。どこにカーテンを作るかだが場所は自宅だけではない。
場所をもうひとつ合計で2つ見つけ不足なく書かねばならない。
their housesとat schoolを等位接続詞andでつなぐところまで油断できる箇所はない。
今年は早寝早起きの英答問題にもandがあった。
等位接続詞が文法的に等しいAとBをつなぐことを常に意識しておくべき所以である。

問3は¶4の後半にボランティアとある。テレビで見た若木の話は例でありきっかけに過ぎないので含めない、など過不足なくと考えると時間を使う。

このように、本文内容はシンプルなのだが設問処理に判断を要するものが多い。本文は大筋を追い設問対応はこまめでありたい。

例年難問の多い受験生泣かせの?問4。
(1)A。Mayumiは¶1で泣きそうになっていた。この感情はなんだろう。形容詞で表す。

(2)B。環境について考える必要がある(need)とある。それを形容詞に換える。

(3)C。グリーンカーテンが「部屋を涼しく保つ」や「電気が節約できる」などを手掛かりにして「環境を(3) (←動詞)する」と言い換える。
直接本文に探しても適切な動詞が見当たらないので自力で作る。となると解答例はいろいろ考えられる。
私たちが環境に対してグリーンカーテンをつくるという行為で働きかけるとき環境に対してできることと言えば何だろう、と。
環境を「助ける」ことにもなる、環境を「守る」ことにもなる。環境を「持続させる」ことにもつながる、環境を「後世に維持する」ことにもなる。
そう、答えがひとつだけには定まらないからかえって悩んでしまい時間を要してしまう、という。
実際これはいろいろな解答例が可能であるのだ。
そう割り切って考えることが必要である。

(4)B。彼女もそれがいいアイデアだと思ったとある。このように本文から直接ひっぱってこられないというのが埼玉英語形式である。
しかしこれらはあくまで解答「例」である。
県公表の解答だけが唯一の解答というわけではないことに注意されたい。
何度も書くが高校別採点である。

埼玉英語のこの空所補充定番問題については、いったん候補で思いついたものを書いておき後で戻ってきて検討するという解答姿勢でよろしい。

大問5は例年通り自由英作文と分類されやすい英作文問題。
近年、自分であらかじめ用意した文をそのまま写すことのできぬよう条件が指定されている。

本年も@で従位接続詞のif、Aで現在完了形を必ず使わねばならないという条件がつくので、間違いなく条件英作文の問題である。

@「もし日曜日が晴れなら、〜したい。」については日曜日が未来のことであるが if+現在形の完全文 を使う。当たり前だが if it will be sunny next Sunday, と単純未来のwillを付けると×。

文法テーマごとに英作文の表現を練習していた人、条件別に色々な英作文に挑戦していた人には普段通りの問題だと感じられたことだろう。

3文め以降の後半に必ずしもbecauseを含める必要はないと思われるが、This is because〜の定型表現から3文めを書き始めれば先に結論を書く英語らしく答案も書きやすくなったかもしれない。

全体として受験生の英語力をいろいろの角度から総合的に評価できる良問題だった。

最後に一言。
英語は英作文で差がつく。大問5だけでなく英文で答える問題すべてを大切にしたい。

以上。
posted by 花波 ヒカリ at 23:49| 英語ペラペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

埼玉県公立高校入試 平成26年度 理科, 数学, 問題, 解答, 解説(上尾市光塾)



【数学】 昨年は大問数、小問数は昨年までに準ずる。大きな形式変更はなかった。



 大問1は、昨年同様小問集合である。(1)〜(10)までA問題、(11)のみ論理Bだが、対応表などを書き出して数え上げればよい。



 大問2は、昨年同様図形中心の中問集合である。(1)は発想B、「円の中心を通る補助線を引く」は定石。(3)階段の問題は論理B発想B。定石通り6×6のさいころの表を書いて、条件を満たすものに〇をつければよい。(4)は発想B計算B。「直角三角形の中に直角三角形があれば必ず相似」の定石を使う。ここまで数学が得意な人は完答ペースで(?)、意気揚々と次へ進んだのでは?




 大問3は、昨年同様関数の問題である。(1)2点を通る直線の式。まさかのド定番問題。もしも一発公式y=a(p+q)x-apqを知っていたら2行か1行の単純計算Aだが、普通に解いてもAかな。(2)は発想B、計算B、論理B。動点の問題は比例反比例、1次関数の頃からたくさん練習してきたはず。花形単元である動点をきちんと出題してくれた。とくに3:4:5の直角三角形に気がつくと、気づいた人は、きたーーーっ!て心の中で叫んだのでは?きたーって。でも、大問3は関数単体ではなく「関数と図形」という分野融合の単元と考えておくべき。すると図形の対称性、直角三角形、相似、平行四辺形など特徴的な図形が見えやすくなり、計算回避につながってゆく。本問の計算は難度Cまではいかない(あくまでBな)ので普段から計算は合うまで自分でやっておくという習慣のあった人には完答も十分にあっただろう。しかし教科書の配列では図形(相似、三平方の定理)は(2次)関数の後なので本問や私国立入試で頻出する「関数と図形」融合の問題に関しては図形まで学習した後にしかるべき問題集で典型的な問題を練習しておくのが対策となる。


ほとんどどんな問題集にも書いてある定石通り「動点はtとおけ」。
その際計算回避のコツは2次にならぬようなるべく1次の文字で置くことである。
標準的現実的な解法はたとえば次のように。
image-20140304125538.png
直角三角形の3:4:5を利用するので計算量は多くない。
(計算の別解2) 点Dのx座標を4dと置いても同じだ。
image-20140306014029.png

ただし答えは解の公式を使うので計算に自信を持てない人は不安になったか。
まあでもできることはした。
大問4へいこう。




 大問4は、昨年同様図形の問題である。やっぱりここが埼玉数学の埼玉数学たるゆえん。このこだわりはもはやぶれない? 意気揚々と進んできてまさかこのまま終わるのか・・・というわけもなく、(1)の証明がC問題。論理B、発想B。うわぁーきれーい。正三角形に見えたら正三角形なんだ。30度の三角定規が見えたら後ははやい。試験会場という極限の状況下で見えたら。
image-20140304023317.png
角度まで下書きで図の中にポンポン書いてしまえば証明を書くのもだいぶ楽になる。


別解で(県が公表したような)30度定規を使わない証明の仕方もある。
折る問題では対称の軸と移動前点(元の点A)と移動後点(対称移動した点G)を結ぶ直線の

2直線が直交する

ことが解法のエッセンスになる。
そしてこの直交条件は(埼玉入試数学では)証明ぬきに使ってよろしい。「折っているので∠・・・=90°」と書いてよい。
直交条件は来年度以降も(折る問題が出たら)ポイントになり続けるので抑えておきたい。
以上の2つの解法が考えられる。

近くから図形を見つめすぎて角度に気がつかない、正三角形が見えなかったら難問になったはず。
でも、たとえ(1)がだめでも、(2)へすすめ、だった。合同と思って(2)へ、いく。
(2)発想B論理Bは問題文に注目したい。「・・・(前略)その際、解答用紙の図に数や記号をかいて、それを用いて説明してもよいものとします。」とある。感動した。図形の証明で、aa,b,b,c,c,1,1,2,2,3,3っておいていいんだよな。採点官が採点するのが楽になるからではない(まぁそれもあるだろうけれど)。これは、アルファベット文字の書き順などという些細な問題にこだわらず、なぜそうなるかが時間内にわかったらそれを示すだけでいいよ、カモーンという埼玉県の意図を感じる。そうそう、大問3までの難度が高くなかったので、今回は大問4に手をつけられた受験生は少なくならなかったはず。これも県の意図なのではないかな。そして図形問題を日ごろから根気よく考え続けた人を評価したいという意図なのでは。

30度60度と45度の三角定規が(1)(2)を遠目で見ていると見えてくる。
見えなくても等しい辺に印をしていたら見えたはず。
すると(2)は(1)よりも楽に書けるだろう。
とくに図示できていれば○が近づくはず。
正方形の紙を手で折る前に目を遠目にしてみたら見えてくるかも(んな感覚的なこと言われてもー)
いや、でも遠目に見るということは全体像をつかむのには有効で、本問だったら折り目が正三角形の中線になっているし、折り目の交点は重心になっているわけだから30度はパッと見えてくる。
基本的に図形問題では「対称性に着目せよ」の視点は持っておくべき。
image-20140304025013.png
45°と30°の三角定規は三平方の基本。
今回は(1)(2)が実質同じ問題である。

(3)は計算B。
(2)が解けた人には簡単だがあとは時間勝負。
蝶々とピラミッドと森三中(直三中)は絶対相似だったよな。
image-20140304025854.png




最後に一言。
数学は(4)の図形で差がつく。
数学は以上。


はじめに理科。

大問1は基礎知識を問う。例年通り。

大問2は中1、地学分野から岩石と地層の問題。考察問題なので知識だけでなく技術を問う。
問2計算Bは枝問3題と深いが「柱状図はかぎ層の標高を書き込む」の定石通りで解決できるので10題くらい完璧にできるようにしていた人なら苦なくできたはず。いつものやり方で。
image-20140304114734.png
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大問3は中2、生物分野動物単元から消化についての実験考察問題。頻出なので十分な練習量を積んでいた人が多かっただろう。このような問題では実験部分は設問の後に読んで時間短縮をはかるとよい。「この実験結果に」固有の現象でなくこの「実験一般」に関する知識問題の出題はあらかじめ知っていたことを書けばよい。
そう考えるなら大問3は実は知識問題であったのだと考えられる。やや細かい知識である「ペプシン」を問うところが象徴的である。移行措置と新課程をたくさん出題し続けた埼玉県理科らしい出題と言えば言えようか。
後半にあろうはずの物理化学の計算に備えテキパキと処理したいところ。

大問4は中3、化学分野からの出題。実験考察問題。ここまで大問2から3まで中1、中2ときて化学と物理が中3分野からとささっと紙をめくって後半を確認し直した人は考えたかも。
必ずしも大問順に解く必要はないので化学物理は普段得意な方から手をつけておきたいところだが今回は化学に関しては手早く処理しやすい知識問題であった。

大問4
問1 化学は化学式とイオン式ははずせない。
問2 塩素、問3銅の性質はパターン問題。
問4 炭素棒を入れ替えていることの意味を考えさせる問題。パターンからはずれる難度B。棒がはじめから反対だったと考えれば良い。
問5 頻出問題。
問6 昨年通りひとつのことに関して深く、3つのことを問う形式。
埼玉理科はこのように考察を深く尋ねるのがその特徴である。
小問がさらに枝分かれする。
リトマス紙の実験自体は教科書にもある頻出問題であるが記述式なので正確な知識を問われる。


大問5は中3、物理分野運動とエネルギーからの出題。のように見えて中2の物理単元電流からワットとジュールも融合している。
結果、理科の学年バランスは本年は中3にやや偏ったが4分野からバランスよく出題される構成であった。
問4までパターン問題。しかし問4の記述問題。要素が不足すると減点されてしまうので注意。

問5(2)は論理D、計算B。W(ワット)とJ(ジュール)の定義を問う素晴らしい問題だ。エネルギー変換の意味を問う。Wとは何なのか、常日頃用語の定義まで戻って学習することができていたかどうか。
確認しよう。
定義: 仕事W[J]は力F[N]と移動距離x[m]の積
J(ジュール)=N・m
定義: 1秒あたりにする仕事を仕事率P[W]という。
W(ワット)=J/s

では定義にしたがって仕事を計算すると物体が持ち上げられた仕事は下図のSTEP2のようになる。
image-20140304034220.png
↑結果が同じである以上、滑車を使おうが坂道をすべらせようが、仕事の総量が一定(→仕事の原理)なので真上に持ち上げた仕事を計算すると時間短縮できる(基本的だけど念のため)。公式は定義を説明できる深さで学習すべしとの埼玉県理科のメッセージを感じる。

エネルギーが仕事に変換可能であり仕事はエネルギーに変換可能である。単位はどちらもJ(ジュール)。

本問では重力にさからって仕事をして物体が高い位置に上がったので(→仕事)、重力による位置エネルギーを持った(→エネルギー)。

以上が物体が持ち上げられたときの仕事の方のジュールの話。(休憩)




かたや、電力量(=電力がした仕事の総量)を主語に考えると、消費電力0.3[W]=0.3[J/s]で秒数がx[s]、電力量が消費されたので、電力量は0.3x[J]である。

さきほどの物体が持ち上げられた仕事1.5[J]といまの電力量0.3x[J]は等しいので、1.5=0.3x
これを解いてx=5[s]とわかる。

と、ここまで定義に戻って理屈を辿って書いてみたが、電流の単元と仕事の単元に同じJ(ジュール)が出てくるとはいえ、中学理科の範囲でここが結びつくのは難しかったと思う。

ワットに注目して別な説明をしてみよう。
ワットについても次のことは重要だ。

仕事率のワットと電力のワットの、2つのワットは同じもので、「仕事率=電力」だ。
このことは、電気エネルギーが物を動かす仕事の動力になるということを意味するし、逆に動力が電気を生じる、発電するということも意味する。

以上がジュールとワットについての確認だ。
しかし受験生は勘で解いた人が多かったのではないかな。
県はそこまで予想してあえて出題。

(日頃から単位と意味に気を配ってほしいというメッセージだ。) 公立高校の共通問題であって学校別の独自校入試(自校作成入試)ではないので数理はとくにそうせざる得ない。
そこで、せめて最後に配置したのだと思う。(ただの推測)
結果、Dレベルの難問題になった。

驚くべきことに計算問題らしい計算問題が物理の最後に固まる(受験生想いの)出題となった。地層のところ(大問2の小問2)に軽い計算問題はあったのだけれど。
このことは今後化学分野での計算問題が減少することを意味するものではいささかもないだろう。

むしろ、今年の物理での(物理基礎の力学内容にまで0.1歩くらい踏みこんだ)計算問題の出題内容と配点から考えるに、化学物理分野での計算問題はとくに念入りに対策しておくべきである。

全体として今年の理科は、知識と考察と計算をバランスよく入れた良問題であった。

最後に一言。
理科は計算問題で差がつく。

理科は以上。
posted by 花波 ヒカリ at 22:40| 高校入試を通過点にするための3つの方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

埼玉県、公立高校入試、問題と解答(リンク)

埼玉県、公立高校入試、問題、解答は本日夕方以降下記WEBページにて
掲載予定とのことです。

まずは埼玉県のページ。
http://www.pref.spec.ed.jp/nyuushi/

あとは東京新聞。
平成26年度
http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/14/stm/

光による問題分析速報は今夜深夜を予定しております。(←それ、速報になってないから)

きょうは授業で10時くらいまで問題が見られないので、その後の予定です。

去年までのSo-netブログの方が閉鎖中なので今年はこちらに何かを書くかもしれません。

それではまた。

posted by 花波 ヒカリ at 13:09| 浦和、浦和一女、大宮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする